私は学生時代、物理・量子理工学について学んでいました。自分の専攻をどう活かすか悩む私に当時の人事担当者は数字が得意と言う点のみで専攻とは全く別の職種を進めてくれました。その時、自分の専攻にとらわれずやりたいことに挑戦させてくれる、自分の可能性を広げてくれる会社だと感じシチズンマシナリーを選びました。
新機種の基本性能の評価を行っています。新機種評価は長期間にわたりデータ取り/検証/修正/再検証を繰り返し行います。
出産前までは、この評価という仕事に自分の持てる全ての時間を費やし、納得のいく製品を送り出すために力を注いでいました。出産後は育児短時間勤務を利用しての業務のため、評価担当ではなく評価の充実化を図るための基準変更や整備、実験システムの見直しや導入、評価担当のサポートなど、少し違った形で評価を行っています。
短縮された限られた時間の中でいかに出力を上げるかを常に念頭に置いて仕事をするようになり、時間の使い方や効率を意識するようになりました。自由に時間を使い思い切り考えていた出産前から、制約がある中でも出力を上げるために考える子育て期、そして再び自由に時間を使える時が来たとき、子育て期の経験を上乗せして変化していけたらと思っています。
・妊産婦健康診査時の特別休暇
妊婦の健康診査等で通院をする場合に特別休暇を利用できる制度です。何かと体調を崩しがちな妊娠期に有休休暇を使用せず特別休暇にて必要な健診を受けられるため、有給休暇が少なくてもきちんと健診を受けることが可能で、体調不良等に使う余裕ができるためとても役に立ちました。
・育児休業
3回の育児休業を取得しました。初めての取得の際は数か月ほどかけて後任への引継ぎを行い、2回目の取得は復帰から約2年後、3回目は復帰から約10ヶ月後と取得スパンはまちまちで、復帰のタイミングも1歳の誕生日/1歳半まで延長し4月から/1歳1ヶ月まで延長し4月からと三者三様でした。2回目の取得からは、最大2歳まで延長可能となった育児休業を最大限に活用できるよう会社の仕組みも整い、延長期間を保育所探しに充てたり、少しでも長く子供の成長を近くで見守ることができたり、とても良い時間が過ごせました。
休業中の会社からの案内は月に1度の給与明細やお便りなど。組織変更や社内の動向が分からなく少し寂しい部分もありましたが、その分仕事を忘れて育児にどっぷりつかることが出来ました。
・介護休業
母親の病気看護のため介護休業を約1ヶ月間取得しました。会社として休業が許される期間は1年間で、その内給付金対象は約3ヶ月間の制度です。諸手続きは育児休業とほぼ同じでしたので取得しやすかったです。急な申請にも柔軟に対応していただけたおかげで、初めての介護と向き合う時間を有意義に過ごすことができました。
・育児短時間勤務
9時から16時までの育児短時間勤務を利用しています。通常勤務でも残業となるような業務から自分でコントロール可能な業務に配慮していただいていますが、始業/終業時間がずれているため会議や打ち合わせ開催は慎重に時間設定し、自分できちんと参加できるよう気を付けています。
短時間勤務を利用することで子供達の送迎、家事、宿題の確認や子供とのふれあいなどに使える時間が作れるのでとても助かっています。
・プール休暇
時効により消滅した有給休暇を(最大60日まで)積み立てられる制度で、指定された事由の範囲で使用することができるため、私は特に家族の看護や子育て支援で使用しています。家族の看護については子供の急な体調不良で休んだ場合などにも使用でき、事後申請が可能になったことで使い易さも増しました。子育て期は子供の行事や体調不良などで年20日の有給休暇だけでは足りないため、出産前に積立てられたプール休暇がとても役に立っています。
採用面接で書いた『10年後の自分』になれているのか意識しながら評価の基盤づくりをして行けたらと思います。また、時短勤務でも出力を増やし、子育てや介護をしながらも好きな仕事を続けていける土台を作っていけたらと思います。
※掲載情報は取材当時