大学時代にロボットの部品を工作機械で制作して、金属を削って思い通りの形を作る楽しさを知りました。就職を考えたとき、その経験から工作機械業界に興味を持ち、工作機械を使う側でなく、作る側として働きたいと思いました。シチズンマシナリーは自社で製造・販売まで行っています。「設計をして終わり」ではなく、設計担当者として自分の設計した製品が製作されて販売されていくまでの、モノづくりの工程を自分の目で見ることができるところが魅力でしたので志望しました。
制御開発部制御開発課に所属し、新製品の開発を行っています。制御設計というのはソフトウェアとハードウェアの2つに大きく分かれますが、現在はハードウェアの設計が中心となっています。開発というと、机にしがみついてCAD図面を描いているというイメージがあるかもしれませんが、実際は描いた設計図を部内でレビューしたり、製造現場の方とやりとりしたり、人と会話をする時間がとても多い職種です。また、ハードウェアは回路設計が主な業務ですが、電気部品を納める電装盤や操作パネルの設計なども行います。さらに、組み立てやすさに配慮したレイアウトや強度を考えた設計、ボタンの配置などのデザインなどもあり、非常に幅広い業務を行っています。
設計の仕事の魅力は、なんといっても自分のアイディアが形となるモノづくりの楽しさが味わえることです。製品開発は決して楽なことではありません。例えばサッカーの試合でキーパーがどんなにいいシュートを何本も防いだとしても、1本のシュートを見逃してしまい負けることがあるように、たった一つの失敗でも、その仕事に関わっているたくさんの方に迷惑をかけてしまうことになります。ですから、発想力を大切にしながらも、常に細心の注意を払い、ミスがないように何度も確認しながら仕事を進めます。だからこそ、自分で設計したものが実際にうまく形になったり、自分で考えたソフトウェアがプログラム通りに動いたときは、本当に感動を覚えます。
現在は、ハードウェアの設計をベースとしていますが、同時にソフトウェアの設計に携わる機会も増えてきました。業務の幅が広がることで、見える世界が広がっていくことを実感している最中です。
深く広い知識を身につけることは容易ではありませんが、臆せずチャレンジを続けて経験値を上げていきたいと思っています。
ソフトウェアとハードウェアの両方を極めることで、制御設計の本当の面白さが分かるようになると思っています。
※掲載情報は取材当時