私は学生時代、医療・生物科学の発展を目指して遺伝子解析の研究をしていました。この分野の研究では、効率よく成果を出していくうえで、科学機器を使った実験が欠かせません。しかし、科学機器に使われている部品は、単純なものでも高額であることが多く、課題を感じていました。そんな中、さまざまな部品を高速・高精度で削り出せる工作機械の存在を知り、もっと医療・科学の分野に活用できるのでは、と思うようになりました。シチズンマシナリーは、NC旋盤技術でトップクラスであり、地元企業としても知られていたので、ぜひ入社したいと志望しました。
新しい製品やビジネスを企画する開発企画部に所属しています。
その中で私は、IoT技術を利用した新規サービスの開発にかかわっています。具体的には、社内の加工技術者と細かく打合せをして、機械のセンサー情報を蓄積・分析することで異常の兆候をとらえて故障を予測し、予定外に機械が停止してしまうことを防ぐためのシステムを開発しています。
新しい製品やビジネスを生み出すためには、これまでの自分のキャリア以外の分野の勉強や、情報収集をしなければいけないことがあります。最新動向の収集に役立つ展示会の見学や、技術習得のためのセミナー受講などに積極的に参加し、限られた時間の中でも効率よく開発を進めていけるよう心がけています。
新規サービスを立ち上げるのは、簡単ではありません。その一方で、何より新たな可能性にチャレンジできることがこの仕事の醍醐味だと思います。今は開発段階ですが、自分達が想い描いた製品がサービスとして形になり、より多くのお客様に喜んでいただけることができたらうれしいです。
今は開発中の新規サービスを完成させ販売開始するのが目標です。将来的には、お客様の課題解決のための手段を自分から提案できるようになり、さまざまな分野にビジネスを広げていきたいです。そのためにはまず、工作機械の知識を深めること。分からないことはすぐに技術者の先輩に相談したり、実際の機械を確認したりして理解し、企画に反映させるよう努めています。
※掲載情報は取材当時