お知らせ

シチズンマシナリー株式会社（本社：長野県北佐久郡御代田町、社長：中島 圭一）は、主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom L20XII型」の専用オプションとして、さまざまな斜め加工が可能なB軸ツールの自動交換が可能な、ATC（Automatic Tool Changer：自動工具交換）装置を2020年3月より販売開始します。

本装置を搭載した「Cincom L20XII型」を、10月23日からポートメッセなごやで開催される「メカトロテックジャパン2019」に出展・実演します。

医療や精密といった分野の複雑形状部品の加工には、多くの回転工具が必要になり、通常はATC付き工具スピンドルを持った専用機が使用されていますが、かねてより自動旋盤でATC付きのモデルがあれば、より効率的かつスピーディーに複合・複雑加工が行えるとの声が寄せられていました。

そこで、当社製自動旋盤で初めて、くし刃刃物台に搭載するB軸付きATC装置を開発。斜め加工を行うB軸ツールの自動交換により、更なる複合・複雑加工への対応を可能にしました。

切削室内へ配置された工具マガジンからB軸付ATCツールが工具を直接受け渡しすることにより、機械を止めることなくわずか4秒でのスピーディーな工具交換を実現しました

Cincom L20XII型

本装置により1回のツールセットで13本のB軸用ツールがセット可能となり、インプラント等の医療部品をはじめとする複雑部品加工はもちろん、数種類の部品を加工することが可能となります。

また加工内容として、Ｂ軸加工のみならず、多数のクロス／端面穴加工や、スリ割り／ホブ加工など幅広い用途で活用いただけます

L20-ATC-ポジション

ベストセラー機L20の操作性はそのままに、既存の旋削工具やクロス回転工具による主軸台移動形自動旋盤の加工スピードと、B軸加工も可能なATC装置を搭載することで、NC旋盤の機能をより高めたターニングセンターの複合加工性能を両立しています。

仕様項目

参考資料　Cincom L20 について

「Cincom L20」は、モジュラーデザインを採用した4モデルのラインアップで、主軸台移動形CNC自動旋盤として、1990年の発売以来、グローバル累計出荷台数14,000台という圧倒的な支持を得ているベストセラー機です。単純加工のコストパフォーマンス重視から複合加工などの高機能重視まで、お客さまの必要な機能にあわせて選択いただけます。

L20の主な特長

1．最適なモノづくりに貢献するラインアップ

軸構成や回転工具駆動装置など、お客さまが欲しい機能を組み合わせ、最適な機械を選定いただけます。また、主軸切り替え仕様を標準装備、ガイドブッシュ式とガイドブッシュレス式の切り替えが可能になり、お客さまのトータルランニングコストを抑制します。

2．複雑加工・高精度加工に対応

ツールレイアウトを見直し、工具の取り付け本数を従来機より5本増加（VIII・X型）し、より複雑な加工が可能になりました。また、主軸などモータの冷却には新たに油冷方式を採用し、熱による変位を抑制し、高精度加工を実現します。

3．作業者に優しい操作性

自動旋盤の複雑な操作を支援・軽減するヒューマンインターフェースを採用。ツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能、干渉チェック機能はもちろん文法チェック機能、保守画面など、作業者の作業負担軽減を支援するインターフェースを標準搭載しています。

主な加工ワーク

自動車関連部品、医療機器部品、電子機器部品および、精密機器部品 他

主な仕様

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