お知らせ

ベストセラー機 シンコム「L20」を新たにシリーズ化

2014年10月2日
シチズンマシナリーミヤノ株式会社

シチズンマシナリーミヤノ株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町 社長:中島 圭一)は、小型精密CNC自動旋盤シンコム「L20」のVIII・IX・X型を、2014年10月6日から発売します。

新製品は、10月30日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014」に出展します。

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主軸台移動形CNC自動旋盤
シンコム「L20 シリーズ」
・VIII型
・IX型(B軸搭載)
・X型(Y2軸搭載)
発売日:2014年10月6日
月産予定台数:50台(L20シリーズ合計)

さまざまな業種の金属加工用に汎用性のある主軸台移動形CNC自動旋盤として世界中で圧倒的な支持を得ている「Lシリーズ」。新製品は、その中でもベストセラー機である「L20」をバージョンアップし、新たにシリーズ化しました。

今回のシリーズ化に伴い、「L32」に続き、「L20」にも新たにモジュラーデザインを採用。制御軸数が5軸から6軸の3モデルを同時発売。既存のハイエンド機であるXII型と合わせ、「L20シリーズ」として計4モデルのラインナップとなり、単純加工のコストパフォーマンス重視から複雑加工などの高機能重視まで、お客さまの必要な機能に合わせて選択いただけます。

ツールレイアウトを見直し、工具の取り付け本数を既存機より5本増加(VIII型、X型)し、より複雑な加工ができるようになりました。また、主軸などモーターの冷却には新たに油冷方式を採用し、熱による変位を抑制し高精度加工を実現します。
また、加工条件に合わせて、長尺加工に適したガイドブッシュ※1式と残材短縮に適したガイドブッシュレス式の2方式を短時間で簡単に切り替えることが可能になり、お客さまのトータルランニングコストを抑えることに貢献します。

■モジュラーデザイン

シチズンマシナリーミヤノが提唱するモノづくりコンセプト『個の量産』※2に基づくものであり、軸構成や回転工具装置に加えさまざまなアタッチメントなどを、要望に応じて組み合わせることでお客さま個々に最適な機械を提供します。これにより、お客さまのモノづくりの最適化に貢献します。

主な特長

1.5~6軸の新シリーズで、モノづくりの最適化に貢献するラインナップ

軸構成や回転工具駆動装置など、お客さまが欲しい機能を組み合わせ、最適な機械を選定することが可能となりました。

組み合わせ可能な機能モジュールと多彩なツーリング

ハイエンド機であるXII型(B軸、Y2軸とも搭載)と同一プラットフォームを持つ、VIII・IX・X型を新たにラインナップ。①基本の5軸機にさまざまなツールレイアウト対応が可能な、くし刃刃物台を持つVIII型。②自動旋盤の高生産性を維持しながら多様な加工ニーズに柔軟に対応するため、くし刃刃物台回転工具に、新たにB軸を搭載したIX型。③Y2軸を搭載した対向刃物台とくし刃刃物台によるさまざまな同時加工を実現したX型の3モデルを追加し、軸構成や回転工具駆動装置など、お客様が欲しい機能を組み合わせ、最適な機械を選定することが可能になりました。

2.高精度加工・複雑加工に対応

ツールレイアウトを見直し、工具の取り付け本数を既存機より5本増加(VIII型、X型)し、より複雑な加工ができるようになりました。また、主軸などモーターの冷却には、新たに油冷方式を採用し、熱による変位を抑制し、高精度加工を実現します。

3.ガイドブッシュ・ガイドブッシュレス切替が可能(特許出願中)

これまでは加工ワークの長さによって、機械本体をガイドブッシュ付きかガイドブッシュレスかを選択する必要がありましたが、ガイドブッシュの取り付け取り外し作業を短時間で簡単に行える切替方法を実現しました。長物加工に適したガイドブッシュ方式と、残材短縮でコスト削減ができるガイドブッシュレス方式を切り替えることで、お客さまのその時々の要望に一台で対応し、トータルでのランニングコストを抑えることにも配慮しています。

GBとGBLの違い

4.アルカプリソリューション※3対応

ソフトウェアオプションのオンライン販売サービス、高速プログラムチェック機能を標準で装備しています(ソフトウェアオプションは機能一式の購入または必要な時間のみ購入の選択ができます)。また、オプションでプログラム順次入替による自動旋盤での個別製品の連続生産や、機械の遠隔モニター操作にも対応します。

5.作業者に優しい操作性

自動旋盤の複雑な操作を支援軽減するヒューマンインターフェースを搭載。
好評を得ているツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能、干渉チェック機能はもちろん最新NC搭載機特有の機能として、文法チェック機能、保守画面など、作業者の作業負担を支援するインターフェースを標準搭載しています。

主な加工ワーク

自動車関連部品、医療機器部品、電子機器部品および、精密機器部品 他

主な仕様

型式 L20 VIII型 L20 IX型 L20 X型
最大加工径(D) ø20mm
最大加工長(L) 200mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
主軸最大穴あけ径 ø10mm
主軸最大ねじ立径 M8(切削タップ)
背面主軸最大穴あけ径 ø8mm
背面主軸最大ねじ立径 M6(切削タップ)
くし刃回転工具最大穴あけ径 ø8mm
くし刃回転工具最大ねじ立径 M6(切削タップ)
対向刃物台回転工具最大穴あけ径 注1 ø5mm
対向刃物台回転工具最大ねじ立径 注1 M4(切削タップ)
背面刃物台回転工具最大穴あけ径 注2 ø5mm
背面刃物台回転工具最大ねじ立径 注2 M4(切削タップ)
工具取付本数 Max.37本 Max.33本 Max.44本
主軸回転数 Max.10,000min-1
背面主軸回転数 Max.8,000min-1
くし刃回転工具主軸回転数 Max.6,000min-1
B軸回転工具回転数 Max.8,000min-1
対向回転工具主軸回転数 注1 Max.7,500min-1
背面回転工具主軸回転数 注2 Max.7,500min-1
主軸電動機 2.2/3.7kW
背面主軸電動機 0.75/1.5kW
くし刃回転工具主軸電動機 1.0kW
対向回転工具主軸電動機 注1 0.75kW
背面回転工具主軸電動機 注2 0.75kW
質量 2,350kg 2,400kg
L20 VIII型
最大加工径(D)
ø20mm
最大加工長(L)
200mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
主軸最大穴あけ径
ø10mm
主軸最大ねじ立径
M8(切削タップ)
背面主軸最大穴あけ径
ø8mm
背面主軸最大ねじ立径
M6(切削タップ)
くし刃回転工具最大穴あけ径
ø8mm
くし刃回転工具最大ねじ立径
M6(切削タップ)
対向刃物台回転工具最大穴あけ径 注1
対向刃物台回転工具最大ねじ立径 注1
背面刃物台回転工具最大穴あけ径 注2
ø5mm
背面刃物台回転工具最大ねじ立径 注2
M4(切削タップ)
工具取付本数
Max.37本
主軸回転数
Max.10,000min-1
背面主軸回転数
Max.8,000min-1
くし刃回転工具主軸回転数
Max.6,000min-1
B軸回転工具回転数
対向回転工具主軸回転数 注1
背面回転工具主軸回転数 注2
Max.7,500min-1
主軸電動機
2.2/3.7kW
背面主軸電動機
0.75/1.5kW
くし刃回転工具主軸電動機
1.0kW
対向回転工具主軸電動機 注1
背面回転工具主軸電動機 注2
0.75kW
質量
2,350kg
L20 IX型
最大加工径(D)
ø20mm
最大加工長(L)
200mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
主軸最大穴あけ径
ø10mm
主軸最大ねじ立径
M8(切削タップ)
背面主軸最大穴あけ径
ø8mm
背面主軸最大ねじ立径
M6(切削タップ)
くし刃回転工具最大穴あけ径
ø8mm
くし刃回転工具最大ねじ立径
M6(切削タップ)
対向刃物台回転工具最大穴あけ径 注1
対向刃物台回転工具最大ねじ立径 注1
背面刃物台回転工具最大穴あけ径 注2
ø5mm
背面刃物台回転工具最大ねじ立径 注2
M4(切削タップ)
工具取付本数
Max.33本
主軸回転数
Max.10,000min-1
背面主軸回転数
Max.8,000min-1
くし刃回転工具主軸回転数
Max.6,000min-1
B軸回転工具回転数
Max.8,000min-1
対向回転工具主軸回転数 注1
背面回転工具主軸回転数 注2
Max.7,500min-1
主軸電動機
2.2/3.7kW
背面主軸電動機
0.75/1.5kW
くし刃回転工具主軸電動機
1.0kW
対向回転工具主軸電動機 注1
背面回転工具主軸電動機 注2
0.75kW
質量
2,350kg
L20 X型
最大加工径(D)
ø20mm
最大加工長(L)
200mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
主軸最大穴あけ径
ø10mm
主軸最大ねじ立径
M8(切削タップ)
背面主軸最大穴あけ径
ø8mm
背面主軸最大ねじ立径
M6(切削タップ)
くし刃回転工具最大穴あけ径
ø8mm
くし刃回転工具最大ねじ立径
M6(切削タップ)
対向刃物台回転工具最大穴あけ径 注1
ø5mm
対向刃物台回転工具最大ねじ立径 注1
M4(切削タップ)
背面刃物台回転工具最大穴あけ径 注2
ø5mm
背面刃物台回転工具最大ねじ立径 注2
M4(切削タップ)
工具取付本数
Max.44本
主軸回転数
Max.10,000min-1
背面主軸回転数
Max.8,000min-1
くし刃回転工具主軸回転数
Max.6,000min-1
B軸回転工具回転数
対向回転工具主軸回転数 注1
Max.7,500min-1
背面回転工具主軸回転数 注2
Max.7,500min-1
主軸電動機
2.2/3.7kW
背面主軸電動機
0.75/1.5kW
くし刃回転工具主軸電動機
1.0kW
対向回転工具主軸電動機 注1
0.75kW
背面回転工具主軸電動機 注2
0.75kW
質量
2,400kg
注1:
対向回転工具関係は、X型でオプション設定、VIII、IX型は設定なし。
注2:
背面回転工具関係は、VIII、IX型でオプション設定、X型は標準。
※1
ガイドブッシュ: 細長いワークを削る際に、材料がたわまないよう工具の手前で材料を支える装置。短いワークの場合はそのガイドブッシュが不要となり、ガイドブッシュとチャック間の余分な材料(残材)をなくすことができる。
※2
『個の量産』: 相反する少品種大量生産と多品種少量生産の両立・融合した「革新のモノづくり」を実現する、シチズンマシナリーミヤノが提唱するモノづくりのコンセプト。
※3
アルカプリソリューション: 機械と最新の情報端末を融合し、お客さまの抱える課題を解決する様々なアプリケーション。

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製品に関するお問い合わせ先
シチズンマシナリーミヤノ株式会社
営業本部
0267-32-5901(直)
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シチズンホールディングス株式会社
経営企画部 広報課
042-466-1232(直)

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