工作機械のフィリピン製造拠点を拡張
~生産能力を現状の月産40台から80台に倍増~
シチズンマシナリー株式会社
シチズンマシナリー株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町、社長:中島 圭一)は、フィリピンにある工作機械の製造拠点拡張を決定しました。組立スペースを拡張し、生産能力を現状の月産40台から80台に倍増する予定です。来月中に着工し、竣工は2018年末、稼働開始は2019年1月を予定しています。
工作機械業界は、昨年秋頃より、出遅れ感のあった中国・アジア、米国においても受注が好調に推移する状況となり、国・地域はもちろん、さまざまな業種においても好受注が続いています。弊社も足元では過去最高レベルの受注水準が続いており、本社・北上・タイ・中国・フィリピンの各工場とも高水準での生産が続いています。好受注への対応と共に、2018年度を最終年度とする中期経営計画達成はもとより、次期中期経営計画に向けた事業拡大の基礎づくりとして、フィリピン工場の生産能力を拡大させ、安定供給体制を構築します。
フィリピンの自動旋盤組立工場を拡張 生産能力を2倍に拡大
拡張するのは、フィリピン・バタンガスにある連結子会社、CITIZEN MACHINERY Philippines INC.でミヤノブランドの自動旋盤組立工場です。ミヤノブランド機が得意とする自動車・建設機械関連の需要が世界的に旺盛で、現状は組立スペースが手狭となっていました。今回の拡張により組立スペースが広がることで、自動旋盤本体の生産能力が現状の月産40台から80台と倍増となり、ミヤノブランド機の低・中価格機の供給能力が増強されます。
さらに現在、グローバル市場では自動車・医療機器、アセアン地域では電気・精密機器、新興国では建設・住設関連などの活動が旺盛で、これらの分野についても弊社への引合・受注が拡大しています。今回の拡張は、こうした需要にも対応していくことを目的としています。
CITIZEN MACHINERY Philippines INC.は、旧ミヤノの現地子会社として1987年に設立。当初、自動旋盤の土台部分等に使用される鋳物の製造・加工を行っていましたが、2011年から自動旋盤本体の生産※を開始。これにより鋳物から機械加工、組立までの一貫生産を実現し、現在ではミヤノブランド機の低・中価格機種の海外主力工場となっており、東南アジアのみならず、世界中に製品を供給しています。
※フィリピンでの工作機械生産は業界で初
現CITIZEN MACHINERY Philippines INC.の外観
CITIZEN MACHINERY Philippines INC. 概要
- 所在地
- First Philippine Industrial Park (FPIP),
Lot No. 29, Barangay Ulango, Tanauan City, Batangas 4232 PHILIPPINES
- 構造
- 鉄筋コンクリート
- 増床面積
- 3,744m2 (増床後の総延床面積:18,760m2)
- 投資額
- 総額約5億円
- 着工
- 2018年 4月
- 竣工
- 2018年 12月
- 稼働開始
- 2019年 1月
お問い合わせ
- シチズンマシナリー株式会社
営業本部広報課 - 0267-32-5911(直)
- シチズン時計株式会社
広報IR室 - 042-466-1232(直)