お知らせ

シチズンマシナリー株式会社（本社：長野県北佐久郡御代田町、社長：中島 圭一）は、CNC自動旋盤にロボットなどさまざまな周辺装置や独自の加工技術を組み合わせたトータルソリューション・モデルを発売します。 本製品は、11月8日より東京ビッグサイトで開催される第31回日本工作機械見本市（JIMTOF2022）に出展します。

1.Cincom「L20ⅫB5」＋協働ロボットで自動化・省力化の推進

ベストセラー機L20の最上位機種Cincom「L20XIIB5」と、協働ロボットを活用した「FAフレンドリー　オンカートタイプ」（※）の新製品との組み合わせにより、より高度な自動化システムを提案します。
機械本体のオプション機能として「ATC（自動工具交換装置）」に加え、段取り時間を削減する「チャック力自動調整機能」、「チャック力表示機能」などの新しいソリューションにより、加工前、加工時の自動化を推進します。また、加工後には、機内アンローダー（加工後のワークを取り出す装置）から協働ロボットでワークをハンドリングし、簡易洗浄、エアブローの後、カート上に搭載されたカメラの画像認識による外観検査で、良品のみをパレタイジングするといった後工程での自動化が可能となります。これにより、高機能・複雑加工が可能な機械本体から排出される複雑形状のワークの品質管理に対応します。

2.Miyano「ANX42SYY」＋産業用ロボットで生産性向上

切りくずによる加工の一時停止を大幅に削減する、当社独自の「LFV（低周波振動切削）技術」（オプション）を採用したMiyano「ANX42SYY」に、「FAフレンドリー　オンカートタイプ」を組み合わせました。
オプションとして機内アンローダーを追加することで、アンローダーから搬出されるワークを産業用ロボットでハンドリングし、エアブロー、全長計測、パレタイジングを自動化。打痕ゼロでの製品回収と全長計測の自動化を実現します。FAフレンドリーには産業用ロボットを採用することで、稼働速度の向上とコストの低減を両立しながら、生産性を向上します。さらに、新しいオプションとして、小径ロングワークを保持するテールストックを搭載し、より汎用性を高めています。

シチズンマシナリーのトータルソリューション

当社はこれまでも、個性化と量産的効率を両立したモノづくりのコンセプト『個の量産』のもと、「機械」、「IoT」、「使いこなす技術」の三位一体ソリューションを提供してまいりました。今後はさらに、お客さまの生産性向上や作業の効率化に役立つ「アルカプリソリューション」、段取り時間、工具交換時間を大幅に短縮する「CIツーリングシステム」、省エネ・CO2排出量削減などの環境負荷低減に貢献する「摩擦接合技術を活用した残材削減機能」など、製品とお客さまの課題に応じた豊富なソリューションを組み合わせたトータルソリューションにより、お客さまそれぞれの「新たな価値」を提案してまいります。
JIMTOF2022では、上記の製品と合わせて、14種類のトータルソリューション・モデルを展示します。

主な仕様

1.主軸台移動形CNC自動旋盤Cincom「L20ⅫB5」自動化・省力化モデル

■ 機械本体の主な仕様

■ FAフレンドリー主な仕様

2.主軸台固定形CNC自動旋盤Miyano「ANX42SYY」生産性向上モデル

■　機械本体の主な仕様

■　FAフレンドリー主な仕様

FAフレンドリーについて

お客さまの自動化・省力化のニーズにお応えするシチズンマシナリーのソリューション。生産ラインやその集合体であるファクトリーの自動化、省力化を実現させるための機械、装置、機能など、お客さまの工場のFA化実現をお手伝いする製品群を拡充していきます。

LFV（低周波振動切削）技術について

シチズン独自の制御技術により、サーボ軸を主軸回転と同期しながら切削方向に振動挙動させ、切削中に刃物のあたらない「空振り」する時間を設けることで切りくずを分断させる加工技術。切りくずによる加工の一時停止を大幅に削減し、お客さまの生産性向上に貢献するほか、従来の切削よりも細かく切りくずを分断させることで体積が小さくなり、廃棄物の輸送時のCO2排出量削減などの環境負荷低減に貢献します。

※

LFVはシチズン時計株式会社の登録商標です。

アルカプリソリューションについて

シチズンマシナリーに蓄積した機能+技術ノウハウとICT（Information & Communication Technology）を融合し様々なソリューションを提供するコンテンツの集合体。NCプログラミングを学習できる「アルカートスクール」や、機械の状態や稼働データを可視化する機械データ収集ツール「アルカートライブ2」など、豊富なアイテムを揃えています。

CIツーリングシステムについて

従来の角バイトシャンクに替わる、ポリゴンテーパーシャンクによるクイックツールチェンジシステム。独自のカップリング構造により、段取り時間、工具交換時間を大幅に短縮するとともに、刃先位置の繰り返し精度の確保と加工時の剛性向上を実現します。

摩擦接合技術を活用した残材削減機能について

シチズンが独自に開発した「摩擦接合技術」を用い、接合クランプ 装置で把持（しっかりと材料がつかまれた状態）された残材と、次に供給される新材を接合させることで、主軸台移動形自動旋盤の長年の課題である「残材」を解決します。

JIMTOF2022概要

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