お知らせ

LFV技術搭載機 累計出荷台数4,500台突破!
-22年度中に累計5,000台出荷達成見通し-

2022年9月21日
シチズンマシナリー株式会社

シチズンマシナリー株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町、社長:中島 圭一)は、切削加工における長年の課題であった、切りくずに関するさまざまな課題解決を実現するLFV(低周波振動切削)技術搭載機の出荷台数が9月に累計4,500台を突破します。

 

2013年の発売開始以降、2016年には主軸台移動形自動旋盤のロングセラー機種であるCincom 「L20」にLFV技術を搭載、2021年には主軸台固定形自動旋盤のMiyano「ANX42SYY」でタレット刃物台に初めてLFV技術を搭載しました。現在では搭載機種は11機種にまで拡大し、2022年9月に累計出荷台数が4,500台を突破しました。そして、発売開始から10年目を迎える22年度中には、累計出荷台数5,000台を達成する見通しです。

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LFV技術搭載機の販売は、2016年秋から欧米、2017年からアジアへと拡大。生産性の向上(*1)やサステナブル要素(*2)といった、LFVの良さを体感いただいたお客さまによる口コミとリピート購入により、LFV技術搭載機を希望されるお客さまが世界中で増加したことで、2021年出荷台数は2017年比で2.2倍となっています。
弊社は今後もLFV技術の先駆者としてお客さまのモノづくりに貢献していきます。

(*1)切りくずによる生産の一時停止である「チョコ停」の減少
(*2) 従来の切削よりも細かく切りくずを分断させることで体積が小さくなることによる廃棄物の輸送時のCO2排出削減

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LFV技術搭載機累計出荷台数

LFV技術について

LFV技術とは

シチズン独自の制御技術により、サーボ軸を主軸回転と同期しながら切削方向に振動挙動させ、切削中に刃物のあたらない「空振り」する時間を設けることで切りくずを分断させる加工技術です。

LFV技術の効果

①小径深穴加工の効率向上
②切りくずが長くなりやすい難削材旋削加工においても切りくずが細かく分断できる
③ワーク表面への傷防止
④切りくず容量の大幅縮小
⑤長時間高精度加工の実現

切りくず形状の違い

■ 同重量の切りくずにおける形状の違い
 (材料:SUS304)
 左:従来の切削による切りくず
 右:LFV技術による切りくず

豊富な加工バリエーション

1. 2軸補間振動により様々な加工形状に対応可能

当社のLFV技術は、水平方向、垂直方向のいずれか1軸切削時のみの加工に限らず、円弧部や、斜め(テーパー)部などの加工時においても、2軸とも振動・補間を行なってLFV技術を用いた加工が可能です。

様々な加工形状例

2. 加工の課題に合わせたモード1からモード3までのLFVを準備

3種類のモードから、最適な加工方法が選択できます。

各モードについて

LFVモード1 難削材など、切りくずをしっかり分断したいときに
ワーク1回転あたりの振動回数を指令する方法
LFVモード2 細物加工や小径深穴加工など周速が必要なときに
1振動あたりのワーク回転量を指令する方法
LFVモード3 ねじ切り加工で切りくずを分断したいときに
ねじ切りパス毎に振動タイミングを変化させ加工する方法

LFVモード1の切りくず

LFVモード2の切りくず

3. LFVモード中の振動一時停止機能を装備

プログラミングの際、LFVモード中の振動させたくない行の最後にコード「,V0」を入力、指令することで、簡単にその行の振動を無効にできます。早い送りでのアプローチや逃げ移動などLFVモード中に振動無しで移動、切削を行いたいときに有効です。

LFVはシチズン時計株式会社の登録商標です。

お問い合わせ

報道関係の方のお問い合わせ先
シチズンマシナリー株式会社 経営企画部
0267-32-5911(直)
シチズン時計株式会社 広報IR室
042-466-1232(直)
製品に関するお問い合わせ先
シチズンマシナリー株式会社 営業本部
0267-32-5901(直)

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