新製品 シンコム「L32 シリーズ」を発売
~モジュラーデザインを取り入れた、Lシリーズの大口径機種が登場~
シチズンマシナリーミヤノ株式会社
シチズンマシナリーミヤノ株式会社(本社:長野県北佐久郡御代田町 社長:中島 圭一)は、主軸台移動形CNC自動旋盤シンコムの「L32シリーズ」を2015年4月から発売します。
新製品は、9月8日からアメリカ・シカゴで開催される米州最大の工作機械見本市「IMTS2014」および、10月30日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2014」に出展します。
- 主軸台移動形CNC自動旋盤
シンコム「L32 シリーズ」
・VIII型
・IX型(B軸搭載)
・X型(Y2軸搭載)
・XII型(B、Y2軸搭載) - 発売日:2015年4月
- 月産予定台数:20台(L32シリーズ合計)
新製品は、さまざまな業種の金属加工用に汎用性のある機械として世界中で販売されており、主軸台移動形CNC自動旋盤として圧倒的な支持を得ている「Lシリーズ」の最大加工径をø32mmとした製品です。本モデルには新たにモジュラーデザイン※1を取り入れ、5軸から7軸の4製品を一堂にラインナップしました。コストパフォーマンス重視から高機能重視まで、お客さまの必要な機能に合わせて選択いただくことで、単純加工から複雑加工まで柔軟に対応します。
また、モジュラーデザインは、シチズンマシナリーミヤノが提唱するモノづくりコンセプト『個の量産』※2に基づくものであり、軸構成や回転工具装置に加えさまざまなアタッチメントなどを、要望に応じて組み合わせることでお客さま個々に最適な機械を提供します。そのことにより、お客さまのモノづくりの最適化に貢献します。
ハイエンド機であるXII型では、自動旋盤の高生産性を維持しながら多様な加工ニーズに柔軟に対応するため、くし刃刃物台回転工具に新たにB軸を、背面刃物台にY2軸をそれぞれ搭載。B軸は無段階の異なる角度での斜め穴加工や、4軸同時制御のコンタリング(輪郭加工)※3が可能です。多品種少量生産が増える中、高生産性の実現はもちろん段取り時間の短縮にも貢献します。
長尺加工に適したガイドブッシュ※4式と残材短縮に適したガイドブッシュレス式2つの方式を短時間の簡単な作業で切り替えることが可能です。加工条件に合わせて、ガイドブッシュ・ガイドブッシュレスそれぞれの特長を活かす選択が可能となり、お客さまのトータルランニングコストを抑えます。
アルカプリソリューション※5にも対応しております。ソフトウェアオプションのオンライン販売、高速プログラムチェック機能を搭載しています。
主な特長
1.モジュラーデザインの導入により、最適な仕様を実現
軸構成や回転工具駆動装置など、お客さまの欲しい機能を組み合わせた、お客さま独自の機械構成に柔軟に対応します。必要十分で最適な仕様の機械選定が可能となりました。
モジュラーデザインにより、正・背面主軸、回転工具付きくし刃刃物台、対向刃物台と背面刃物台の基本構成に、①くし刃刃物台にはB軸回転工具、②対向刃物台には回転工具、③背面刃物台には回転工具とY2軸の選択が可能となっており、各々必要に応じて自由に組み合わせることができます。
B軸とはY軸に対する回転軸で、B軸回転工具により正面と背面の複数角度の斜め穴あけ加工や、4軸同時制御のコンタリング(輪郭)加工が可能となります。また、難しくなりがちな斜め穴加工のNCプログラムに関しても簡単に設定できる仕様になっています。背面刃物台は回転工具やY2軸の選択により、背面でもクロス穴あけ加工が可能になるなど加工の幅が広がっており、多彩な並行加工が実現できます。ツールレイアウトには、切粉捌けに優れ、工具同士が干渉しにくい水平ツールレイアウトを採用しており、最大44本(X型)のツール装着が可能となっています。
2.ガイドブッシュ・ガイドブッシュレス切替が可能(特許出願中)
これまでは加工ワークの長さによって、機械本体をガイドブッシュ付きかガイドブッシュレスかを選択する必要がありましたが、ガイドブッシュの取り付け取り外し作業を短時間で簡単に行える切替方法を実現しました。長物加工に適したガイドブッシュ方式と、残材短縮でコスト削減ができるガイドブッシュレス方式を切り替えることで、お客さまのその時々の要望に一台で対応し、トータルでのランニングコストを抑えることにも配慮しています。
3.アルカプリソリューション対応
ソフトウェアオプションのオンライン販売サービス、高速プログラムチェック機能を標準で装備しています(ソフトウェアオプションは機能一式の購入または必要な時間のみ購入の選択ができます)。また、オプションでプログラム順次入替による自動旋盤での個別製品の連続生産や、機械の遠隔モニター操作にも対応します。
4.作業者に優しい操作性
自動旋盤の複雑な操作を支援軽減するヒューマンインターフェースを搭載。
好評を得ているツールセット時を始めとする運転準備機能や、安心してプログラム確認が行える実機チェック機能、干渉チェック機能はもちろん最新NC搭載機特有の機能として、文法チェック機能、保守画面など、作業者の作業負担を支援するインターフェースを標準搭載しています。
主な加工ワーク
自動車関連部品、医療機器部品および、油空圧機器部品 他
主な仕様
型式 | L32 VIII型 | L32 IX型 | L32 X型 | L32 XII型 |
---|---|---|---|---|
最大加工径(D) | Φ32mm | |||
最大加工長(L) | 320mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時) ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時) |
|||
主軸最大穴あけ径 | Φ12mm | |||
主軸最大ねじ立径 | M12(切削タップ) | |||
背面主軸最大穴あけ径 | Φ10mm | |||
背面主軸最大ねじ立径 | M10(切削タップ) | |||
くし刃回転工具最大穴あけ径 | Φ10mm | |||
くし刃回転工具最大ねじ立径 | M8(切削タップ) | |||
対向刃物台回転工具最大穴あけ径 | Φ8mm 注1 | |||
対向刃物台回転工具最大ねじ立径 | M6(切削タップ) 注1 | |||
背面刃物台回転工具最大穴あけ径 | Φ8mm 注1 | |||
背面刃物台回転工具最大ねじ立径 | M6(切削タップ) 注1 | |||
工具取付本数 | Max.30本 | Max.36本 | Max.44本 | Max.40本 |
主軸回転数 | Max.8,000min-1 | |||
背面主軸回転数 | Max.8,000min-1 | |||
くし刃工具主軸回転数 | Max.6,000min-1 | |||
対向刃物台回転工具回転数 | Max.6,000min-1 注1 | |||
背面刃物台回転工具回転数 | Max.6,000min-1 注1 | |||
主軸電動機 | 3.7/7.5kW | |||
背面主軸電動機 | 2.2/3.7kW | |||
くし刃回転工具主軸電動機 | 1.0kW | |||
対向回転工具主軸電動機 | 1.0kW 注1 | |||
背面回転工具主軸電動機 | 1.0kW 注1 | |||
質量 | 2,900kg |
- 最大加工径(D)
- Φ32mm
- 最大加工長(L)
- 320mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
- 主軸最大穴あけ径
- Φ12mm
- 主軸最大ねじ立径
- M12(切削タップ)
- 背面主軸最大穴あけ径
- Φ10mm
- 背面主軸最大ねじ立径
- M10(切削タップ)
- くし刃回転工具最大穴あけ径
- Φ10mm
- くし刃回転工具最大ねじ立径
- M8(切削タップ)
- 対向刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 対向刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 背面刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 背面刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 工具取付本数
- Max.30本
- 主軸回転数
- Max.8,000min-1
- 背面主軸回転数
- Max.8,000min-1
- くし刃工具主軸回転数
- Max.6,000min-1
- 対向刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 背面刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 主軸電動機
- 3.7/7.5kW
- 背面主軸電動機
- 2.2/3.7kW
- くし刃回転工具主軸電動機
- 1.0kW
- 対向回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 背面回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 質量
- 2,900kg
- 最大加工径(D)
- Φ32mm
- 最大加工長(L)
- 320mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
- 主軸最大穴あけ径
- Φ12mm
- 主軸最大ねじ立径
- M12(切削タップ)
- 背面主軸最大穴あけ径
- Φ10mm
- 背面主軸最大ねじ立径
- M10(切削タップ)
- くし刃回転工具最大穴あけ径
- Φ10mm
- くし刃回転工具最大ねじ立径
- M8(切削タップ)
- 対向刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 対向刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 背面刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 背面刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 工具取付本数
- Max.36本
- 主軸回転数
- Max.8,000min-1
- 背面主軸回転数
- Max.8,000min-1
- くし刃工具主軸回転数
- Max.6,000min-1
- 対向刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 背面刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 主軸電動機
- 3.7/7.5kW
- 背面主軸電動機
- 2.2/3.7kW
- くし刃回転工具主軸電動機
- 1.0kW
- 対向回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 背面回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 質量
- 2,900kg
- 最大加工径(D)
- Φ32mm
- 最大加工長(L)
- 320mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
- 主軸最大穴あけ径
- Φ12mm
- 主軸最大ねじ立径
- M12(切削タップ)
- 背面主軸最大穴あけ径
- Φ10mm
- 背面主軸最大ねじ立径
- M10(切削タップ)
- くし刃回転工具最大穴あけ径
- Φ10mm
- くし刃回転工具最大ねじ立径
- M8(切削タップ)
- 対向刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 対向刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 背面刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 背面刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 工具取付本数
- Max.44本
- 主軸回転数
- Max.8,000min-1
- 背面主軸回転数
- Max.8,000min-1
- くし刃工具主軸回転数
- Max.6,000min-1
- 対向刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 背面刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 主軸電動機
- 3.7/7.5kW
- 背面主軸電動機
- 2.2/3.7kW
- くし刃回転工具主軸電動機
- 1.0kW
- 対向回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 背面回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 質量
- 2,900kg
- 最大加工径(D)
- Φ32mm
- 最大加工長(L)
- 320mm/1チャック (ガイドブッシュ仕様時)
ワーク径×2.5 (ガイドブッシュレス仕様時)
- 主軸最大穴あけ径
- Φ12mm
- 主軸最大ねじ立径
- M12(切削タップ)
- 背面主軸最大穴あけ径
- Φ10mm
- 背面主軸最大ねじ立径
- M10(切削タップ)
- くし刃回転工具最大穴あけ径
- Φ10mm
- くし刃回転工具最大ねじ立径
- M8(切削タップ)
- 対向刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 対向刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 背面刃物台回転工具最大穴あけ径
- Φ8mm 注1
- 背面刃物台回転工具最大ねじ立径
- M6(切削タップ) 注1
- 工具取付本数
- Max.40本
- 主軸回転数
- Max.8,000min-1
- 背面主軸回転数
- Max.8,000min-1
- くし刃工具主軸回転数
- Max.6,000min-1
- 対向刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 背面刃物台回転工具回転数
- Max.6,000min-1 注1
- 主軸電動機
- 3.7/7.5kW
- 背面主軸電動機
- 2.2/3.7kW
- くし刃回転工具主軸電動機
- 1.0kW
- 対向回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 背面回転工具主軸電動機
- 1.0kW 注1
- 質量
- 2,900kg
- 注1:
- 対向回転工具関係は全型でオプション、背面回転工具関係はVIII、IX型でオプション設定です。
- ※1
- モジュラーデザイン: いろいろな機能モジュールの組み合わせで、多様なモデルをつくること。そしてお客様のニーズに応じた機能モジュールの組み合わせにて、最適な仕様の製品をタイムリーにお届けすることができる。
- ※2
- 『個の量産』: 相反する少品種大量生産と多品種少量生産の両立・融合した「革新のモノづくり」を実現する、シチズンマシナリーミヤノが提唱するモノづくりのコンセプト。この『個の量産』の実現により、新たな付加価値を提供し社会に貢献することを私たちの事業ビジョンとしています。
- ※3
- コンタリング: 曲面上でも平面上と同様に刃物を加工面に直角に当てながら連続加工すること。
- ※4
- ガイドブッシュ: 細長いワークを削る際に、材料がたわまないよう工具の手前で材料を支える装置。短いワークの場合はそのガイドブッシュが不要となり、ガイドブッシュとチャック間の余分な材料(残材)をなくすことができる。
- ※5
- アルカプリソリューション: 機械と最新の情報端末を融合し、お客さまの抱える課題を解決する様々なアプリケーション。
お問い合わせ
- シチズンマシナリーミヤノ株式会社
営業本部 - 0267-32-5901(直)
- シチズンホールディングス株式会社
経営企画部 広報課 - 042-466-1232(直)