機械、技術・ノウハウの組み合わせや融合を実現する「つなぐ」技術
alkapplysolution(アルカプリソリューション)は、当社に蓄積された機能、技術ノウハウと、インターネットを含む最新のネットワーク技術を融合し、様々なソリューションを提供するサービスです。社会環境の急速な変化に対応すべく、従来のサービスにとどまらない付加価値を提供する新たなサービスの検討を重ね、2011年6月プロジェクトを発足。多くの課題を乗り越え、約3年後の2013年12月、国内でのサービス提供を開始しました。現在もコンテンツ拡充を行い事業展開を進めるプロジェクトのこれまでの道のりを、参加メンバー4人に聞きました。
2010年から2011年初頭は、経済環境の変化にともない、日本のモノづくりが大きく変化した時期でした。社内ではお客様に対して「これまで以上の価値を提供しなければ」という危機感が高まっていました。革新的な機械を提供するだけでなく、新たなサービスで付加価値を高めたいと検討を開始。実現のために議論を重ね、サービスで活かせる当社の強みは、これまで蓄積してきた加工技術であることから、ネットワークのインフラ整備が進む今、これらを活用しようとの結論に達したのです。
課題の克服には数多くの困難が伴ったと語る4人のメンバー。
「お客様に受け入れられる方法は」「ビジネスモデルはどうするのか」「具体的な機能仕様には何が必要か」「社内での運用はどうするのか」など、様々な問題に対処しなくてはなりませんでした。
開発にあたっては、タイアップしていただく会社やグループ会社、社内関連部門と協力しながら、大規模Webシステムを構築。システムが形づくられると同時に、eラーニングや動画など当社の加工技術を詰め込んだコンテンツを作るため加工技術者もメンバーに加わり、専門チームを立ち上げました。
本プロジェクトにおいて中心的な役割を果たした金谷は、「操作性と応答性という二つの重要な要素に注力しました。試行錯誤しながら試作と改良を繰り返し、時には後戻りしながら作り上げることもありました」と語ります。
チームを率いた柳平は、「新しいことを始める際は、正直言って互いにぶつかり合うときもあったと思います。しかし、新たなチャレンジを形にするためにはそれを乗り越える力が必要でしたから、メンバー全員の想いは1つだったのでしょう」と振り返ります。
山田は「新たなアイデアを形にするのは0からのスタートですから、とても苦労しました。時にはうまく意思疎通できないこともありましたね」
eラーニングや動画などのコンテンツ制作の中枢を担う台本も完成し、それをもとに何度も調整を重ねました。システムとコンテンツが形づくられた後も何段階もの評価と改良を繰り返し、社内の評価をクリア。お客様に使用していただき、さらに改良を加えて、alkapplysolutionは完成しました。
「熱い思いでスタートしたプロジェクトは試行錯誤を重ね、新たなサービスを作り上げることができました。様々な立場から、個性あるメンバーが意見を出し合い、思いを深めていったことも大きな成果でした。alkapplysolutionは始まったばかり。コンテンツとして、お客様のお役に立てるにはまだまだです。今後も発展を続け、最新のクラウドコンピューティングを活用した新サービスなども拡充していきます」と金谷。
柳平は「今後は日本だけでなく、世界中の工場をインターネットでつなぎ、私たちのコンテンツを日常の道具として使ってくれるようなユーザーを増やしていきたい。さらに我々メーカーとお客様がネットワークを通じてコミュニケーションが図れる世界を構築していきたいです」と今後への意欲を語ってくれました。
alkapplysolutionは、お客様の技術不足を含め様々な課題に応えるトータルソリューションを提供。会員制のシチズンのWebサイトから提供し、お客様の技術教育やレベルアップのサポート、NCオプションや複雑加工に役立つシチズン製マクロをいつでも使用したい時間だけ購入可能です。Webソリューションサービスには、以下の3つがあります。
携帯端末などからシチズンWebサイトにアクセスしNCオプションやシチズン製マクロを使いたい時に使いたいだけ購入できます。
携帯端末などを使って、好きな時間にどこにいてもNCスクールのeラーニングを受講できます。設定した管理者は、受講の進捗やテスト結果を確認することができ、人材教育の計画・実績確認に有効です。
機械の定期点検手順や軽度な故障の復旧を行うための情報等を動画・電子マニュアル・Webでいつでもどこでも見ることができます。
※掲載情報は取材当時